歯科医師の櫻庭浩之です。
東京で開催された高橋登先生のコンポジットレジンセミナーに参加して来ました。
白いプラスチックの詰め物であるコンポジットレジンは近年、技術の進歩が目覚ましく、よりすり減りにくく、色調も白さが長持ちするようになりました。
また、虫歯だけを削って詰めるため、被せもののように歯の全周を削らなくてすむのも大きな利点です。
このように様々な利点があるコンポジットレジンによる治療ですが難点が一つ。
術者のテクニックに左右されやすい、つまり難しいのです。
詰め物と歯との境界がわからないように色を合わせ、もともとの歯の形態を回復させる。形態には個人差がありますし、歯がすり減っていたりした場合はそれに併せて詰めなければなりません。そしてこれらの作業をすべて口の中で直接やらなくてはなりません。被せものを作る場合、模型上で様々な角度から眺めて形を決めていくことが可能ですが、口の中では制限があります。
今回のセミナーの講師である高橋先生はこの分野では大変有名な先生でそのテクニックは素晴らしく、今回のセミナーは技術向上のため大変参考になりました。
しっかりとトレーニングして日常の診療に生かしていきたいと思います。