クリンプロ 歯みがき ペースト F1450

いよいよ今年も残りわずかとなりました。寒さや師走の忙しさで体調を崩しやすくなっていますので、皆様ご注意ください。

さて、本日はさくらば歯科医院で新たに取り入れたケアグッズの紹介です。

クリンプロ™ 歯みがき ペースト F1450

当院では、以前よりむし歯予防用の歯磨きペーストとして3Mさんのクリンプロ™をおすすめしていました。

クリンプロ™のおすすめポイント

fTCP(カルシウム、リン酸)とフッ化物の同時配合で再石灰化効果UP

歯の表面の大部分はミネラル(カルシウムやリン酸)で出来ています。むし歯菌が出した酸でミネラルが溶けだしてしまうことを「脱灰」といい、逆に唾液中に含まれるミネラルが歯の表面に戻ることを「再石灰化」と言います。クリンプロは歯と同じミネラル分であるfTCP(カルシウム、リン酸)を含んでいるため再石灰化を促進します。

また、再石灰化を促進、歯を硬く酸に溶けにくくするフッ化物(フッ化ナトリウム)も同時に配合されていますので、より高い再石灰化効果が期待できます。

今までミネラル分とフッ化物の同時配合は技術的に困難で、別々に使用するしかなく大変煩雑でしたが、3Mのクリンプロ登場により簡単に両者の併用が可能となりました。さすが3Mさんです。

さらに、今回の新製品のクリンプロ™ 歯みがき ペースト F1450では、従来の製品よりもむし歯予防効果がUPしています。

クリンプロ™ 歯みがき ペースト F1450の特徴

フッ化物の高濃度化(1450ppm)

「予防歯科」先進国のスウェーデンなど諸外国では、歯磨き粉のフッ化物濃度は国際基準(ISO)を採用しており、上限濃度は1500ppmです。日本では歯磨き粉のフッ化物濃度は法律により1000ppm以下とされていましたが、2017年の法改正により1500ppmまで配合することが可能となりました。ようやく世界基準に追いついたということになります。

クリンプロもそれに合わせて従来品は950ppmだったフッ化物濃度を1450ppmまで高濃度化させました。これにより更なる再石灰化効果を期待することができます。

クリンプロ™ 歯みがき ペースト F1450はむし歯予防に大変オススメできます。

唯一の注意点は6歳未満には使用できないところです。(フッ化物の過剰利用の防止のため)

当院では従来品(フッ化物濃度950ppm)も用意しておりますので年齢に合わせた選択が可能となっております。

むし歯予防にご活用ください。

CAMBRA むし歯予防に新提案

12月になり、早いもので今年も残すところ2週間ほどとなりました。

歯科医師の櫻庭浩之です。
本日はさくらば歯科医院で新たに取り入れたむし歯予防プログラムであるCAMBRAの紹介です。

 

歯科では治療における様々な技術が進歩し、歯や歯の一部を失っても、審美性の高い被せものやインプラントなどの人工物で補えるようになりました。しかしながら、機能や審美性が良いものは治療費が高額であり、かつ、いまだに自分の歯に勝る人工物は開発できていません。

 

そのため近年、歯科では自分の歯を守る、すなわち「予防」の重要性が見直されており、様々な予防プログラムが考案されております。

 

CAMBRAはCaries Management By Risk Assessmentの略語で、リスク評価に基づくむし歯管理法のことです。CAMBRAはアメリカのカルフォルニア大学サンフランシスコ校で歯学部長をされているフェザーストーン教授が考案した予防プログラムで、予防歯科の進んでいるアメリカの歯科大学65校中40校で正式採用されており、日本にも最近入ってきました。

 

さくらば歯科医院でも予防プログラムを取り入れるため、今年の9月にヨシダさん主催のCAMBRAのセミナーに私が参加して勉強してきました。

 

CAMBRAは既存の予防プログラムと比較してわかりやすく、リスク判定を行うとそのレベルに合わせた予防プログラムが決まっているため、何をどれくらいやればよいかが一目でわかるようになっております。
予防は続けることが大事です。続けていくにはしっかりと自分の現状と予防の必要性を理解しなければなりません。そのためのツールとしてCAMBRAは大変有効であると思います。

 

詳しくはさくらば歯科医院の予防歯科のページをご覧ください。

 

CAMBRAでむし歯を予防し、大切な自分の歯を守りましょう!