謹賀新年 2018

新年、あけましておめでとうございます。

診療開始は例年と異なりますのでこちらをご確認ください。

 

また、今年も新年のプレゼントとして、さくらば歯科医院でケアグッズ(歯ブラシ、キシリトールなど)を購入された方に粗品(歯磨き粉)を差し上げます。(数に限りがございます)

 

今年もさくらば歯科医院をよろしくお願いいたします。

さくらば歯科医院

歯科専用キシリトールガム

4月になり岩手でも桜が開花しましたね。春らしくなってきましたがまだまだ寒い日もあります。季節の変わり目は体調を崩しやすくなります。お気を付けください。

 

 

さて今日はケアグッズ紹介です。

歯科専用キシリトールガム

 

市販のキシリトールガムの普及に伴いキシリトールがむし歯予防に良いことはなんとなくご存知かと思います。今回はガムの紹介の前にまずキシリトールの効果について詳しく説明します。

 

 

キシリトールの効果

 

その1 むし歯の原因にならない

むし歯はむし歯の原因菌である「ミュータンス菌」が「糖分」をもとに「酸」を産生し、その酸によって「歯が溶かされる」ことによって生じます。キシリトールは代用甘味料の一種で糖分に当たりますが、ミュータンス菌はキシリトールから酸を産生できません。したがってキシリトールによってむし歯が起こることはありません。

 

その2 ミュータンス菌の活動抑制

ミュータンス菌は利用できないキシリトールを頑張って利用しようと代謝し続けるのでエネルギー不足に陥りその活動が抑制されます。ミュータンス菌の活動が抑制されることでプラークが落ちやすくなります

 

その3 唾液分泌促進

キシリトールの甘味やガムの咀嚼によって唾液分泌が促進されます。唾液には酸を中和する機能や再石灰化作用(酸で歯が溶かされることによって失ったミネラル分を再び歯に戻す作用)があります。

 

 

このようにキシリトールはむし歯予防に有効な甘味料です。

しかし、使用方法を間違えるとその効果が得られないことがあります。

そこで次にキシリトールガムを使用する上でのポイントを説明します。

 

キシリトールガムの利用のポイント

 

その1 キシリトール含有量50%以上のものを選ぶ

ガムに含まれる甘味料のうち50%以上がキシリトールであれば効果があるといわれています。また、50%以上キシリトールが含まれていてもショ糖などのむし歯の原因になる糖分が入っていては意味がありません。できるだけキシリトール100%のものを選択するのがよいです

 

その2 必要量を摂取する

むし歯予防にはキシリトールを1日5~10g摂取する必要があります。

例えばロッテさんの市販のキシリトールガムでは1回2粒を日に7回で1日14粒が推奨量となっています。つまり、コンビニなどで売っている細長いガムが14粒入りですので1日にあれを1本全部使用しなければなりません。

 

その3 できるだけ分けて摂取する

唾液分泌を促進するためにも1回に大量に摂取するのではなく、できるだけ分けて、少なくても1日3~4回程度に分けて摂取するのが望ましいです。また、長い時間噛むと唾液が出やすくなるので1回あたり5~15分程度噛むとよいです。

 

 

さてここでようやく(?)さくらば歯科医院で利用している歯科専用キシリトールガムの紹介です。

 

歯科専用キシリトールガムの特徴

 

その1 キシリトール100%

余計な甘味料なしのキシリトール100%です。寝る前に食べてもむし歯になりません。

 

その2 リン酸カルシウム配合で再石灰化に有利

ミネラル分であるリン酸カルシウムが配合されています。キシリトールとリン酸カルシウムを併用すると再石灰化に有利であることが研究でわかっています。

 

その3 (市販品と比較して)ランニングコストが安価

1粒に1.1gのキシリトールが含まれていますので1日5粒噛めば必要量を摂取できます。歯科専用キシリトールガムと製造元が同じロッテさんの市販品キシリトールガムは1日14粒必要になりますので結果的に市販品よりも安価にキシリトールを利用できます。予防は継続することが大切ですのでコストが安いことは良い点です。

 

 

キシリトールはむし歯予防において手軽に利用でき、かつ高い効果が期待できるものです。

ぜひむし歯予防にご活用ください。

 

CAMBRA むし歯予防に新提案

12月になり、早いもので今年も残すところ2週間ほどとなりました。

歯科医師の櫻庭浩之です。
本日はさくらば歯科医院で新たに取り入れたむし歯予防プログラムであるCAMBRAの紹介です。

 

歯科では治療における様々な技術が進歩し、歯や歯の一部を失っても、審美性の高い被せものやインプラントなどの人工物で補えるようになりました。しかしながら、機能や審美性が良いものは治療費が高額であり、かつ、いまだに自分の歯に勝る人工物は開発できていません。

 

そのため近年、歯科では自分の歯を守る、すなわち「予防」の重要性が見直されており、様々な予防プログラムが考案されております。

 

CAMBRAはCaries Management By Risk Assessmentの略語で、リスク評価に基づくむし歯管理法のことです。CAMBRAはアメリカのカルフォルニア大学サンフランシスコ校で歯学部長をされているフェザーストーン教授が考案した予防プログラムで、予防歯科の進んでいるアメリカの歯科大学65校中40校で正式採用されており、日本にも最近入ってきました。

 

さくらば歯科医院でも予防プログラムを取り入れるため、今年の9月にヨシダさん主催のCAMBRAのセミナーに私が参加して勉強してきました。

 

CAMBRAは既存の予防プログラムと比較してわかりやすく、リスク判定を行うとそのレベルに合わせた予防プログラムが決まっているため、何をどれくらいやればよいかが一目でわかるようになっております。
予防は続けることが大事です。続けていくにはしっかりと自分の現状と予防の必要性を理解しなければなりません。そのためのツールとしてCAMBRAは大変有効であると思います。

 

詳しくはさくらば歯科医院の予防歯科のページをご覧ください。

 

CAMBRAでむし歯を予防し、大切な自分の歯を守りましょう!