予防歯科

歯にもお財布にも優しい治療をご存知ですか?

むし歯や歯周病で歯や歯の一部を失うと人工物で補わなければなりません。近年、技術の進歩で高額ではありますがより良い人工物が開発されています。しかしながら、現時点で自分の歯に勝るものはありません。

高額な治療費で自分の歯に劣る人工物を口に中に入れますか?それとも一生涯自分の歯でおいしくものを食べますか?

もし後者を選ぶのであれば予防することをオススメします。

プラークコントロール

むし歯と歯周病の原因はプラーク(細菌の塊です。
プラークが歯についていないようにすることを、プラークコントロールと言います。
むし歯や歯周病の予防や再発・悪化の防止にはプラークコントロールが欠かせません。

プラークコントロールにはセルフケアプロフェッショナルケアがあります。

セルフケア:自宅での歯磨き 
プロフェッショナルケア:歯科医院でのケア

プラークは一度落としてもすぐに付いてしまいます(24~48時間)。
そのため、毎日のセルフケアが最重要です。
したがって、適切な歯磨きの方法の練習・習得はプラークコントロールに必須です。

プロフェッショナルケアでは、セルフケアで取り残した部分や自分では清掃することが困難な歯周ポケット内のバイオフィルムの除去を行います。

プラークコントロールを行い、むし歯や歯周病を予防しましょう。

定期検診

お口の健康を保つためには定期検診は欠かせません。
定期検診を受けることでむし歯や歯周病などの疾患を早期発見・早期治療することができ、
重症化を防ぐことが出来ます。また早期治療は治療期間の短縮治療費の軽減にもつながります。

治療の終了は新たなスタートです。
1~6か月ごとに定期検診を受けましょう。

また、当院ではより高い予防効果を得るために定期的なクリーニングコースを用意しております。セルフケアに自信がない方やむし歯や歯周病のリスクが高い、または再発・悪化を防ぎたい方にオススメです。


定期クリーニングコース

むし歯や歯周病の予防、再発・悪化を防止するためにしっかりとプラークコントロールをするコースです。

定期クリーニングコース概要

【コンセプト】:セルフケアの改善・維持と徹底的なプロフェッショナルケアによるプラークコントロールの確立

【費用(自由診療)】: 1回 5000円(税別)

【治療時間】: 1回30~45分程度

ケア用ユニット(半個室)でリラックスした状態で施術が受けられます。

定期クリーニングの流れ

1)OHI(歯磨き指導)

セルフケアの改善・維持はプラークコントロールの基本です。
毎回、プラークを染め出し、歯磨き指導を行います。

2)スケーリング(歯石取り)根面デブライドメント(根面の清掃)

定期クリーニングではスケーリング、根面デブライドメントにスプラソンP‐MAX2を使用します。
P-MAX2は施術時に痛みが生じにくく、チップが豊富で様々な根面形態に対応することができます。
また外部注水システムによって施術中に消毒薬を注水しながら処置を行うことが可能です。

3)PMTC

専用の機械とフッ素や歯周病原細菌に対して殺菌効果がある成分を配合したペーストを用いて歯面をクリーニングします。
プラーク、茶渋やタバコのヤニなどのステインを除去します。

ブラシコーンによる粗研磨

ラバーカップによる仕上げ研磨

オプション

・フッ化物歯面塗布 

高濃度のフッ化物を歯面に塗布し、再石灰化や歯面の強化(耐酸性の向上)を促します。 
むし歯リスクが高い場合に塗布をオススメします。
(当院で採用しているう蝕予防プログラムCAMBRAを受けることを推奨します。)

費用:1口腔 2000円(税別)

・歯周病レーザーメンテナンス 
歯周ポケットにレーザー照射(Er:YAGレーザー使用)を行い、ポケット内のプラーク・歯石の除去、歯周病菌の殺菌や毒素の無毒化を行います。歯周病のコントロールが困難な人や外科治療後のメンテナンスにオススメです。 

費用:1口腔 3000円(税別)

定期クリーニングコースQ&A

Q1 クリーニングを受ければ歯磨きはしなくてもよいの?

A.予防の基本はプラークコントロールでプラークコントロールの基本は歯磨きです。
 歯磨きが最重要なことに変わりはありません。

Q2 定期クリーニングコースは歯磨き指導とクリーニングのみですか?

A.その人に必要な処置を追加して行うことがあります。その場合追加で費用が掛かる場合があります。
 例) むし歯リスクの高い人にフッ素塗布

Q3 PMTCは痛くないですか?

A.毎回、新品の柔らかいブラシとゴム製の研磨器具を使用しますので基本的に痛くはありませんが、
 歯茎が腫れている場合、痛みを感じることがあります。

むし歯・歯周病予防

CAMBRA(キャンブラ) リスク評価に基づくむし歯の管理

むし歯の直接的原因はプラーク(細菌)です。むし歯予防で最も重要なことがプラークコントロールであることは明らかです。

しかし、このようなことはないでしょうか?

・歯磨きを頑張っているけれど人よりもむし歯になりやすい気がする・・・

・むし歯治療をしてもすぐに再発してしまう・・・

心当たりがある方はむし歯リスクが高いかもしれません。

むし歯の発生や進行はリスク因子と防御因子のバランス(カリエスバランス)で決まります。(詳しくはむし歯治療のページをご覧ください)




むし歯を予防するには自分の現状を把握し、カリエスバランスを調整する必要があります。
そのために、さくらば歯科医院ではCAMBRAを取り入れています。

CAMBRAはCaries Management By Risk Assessmentの略語でアメリカの多くの歯科大学で採用されているリスク評価に基づくむし歯管理法のことです。

CAMBRAは大きく分けて2つのセクションからなります。

①むし歯のリスク評価・リスクレベルの判定(カリエスバランスの把握)

②リスクレベルに合わせた予防計画の提案と実践(カリエスバランスの調整)

CAMBRAの利点

・リスク評価が従来の方法よりもシンプルでわかりやすい

・リスクレベルに合わせて予防プランが決まっているため何をどれくらいやればよいか明確にわかる→モチベーションが維持しやすい

科学的な根拠に基づいたリスク評価・予防プラン

実際のCAMBRAの流れ
1)問診

むし歯の治療歴、間食の頻度や使用しているケアグッズの種類の確認などを行います。

2)口腔内検査

むし歯の有無や歯磨きの状態などを確認します。

3)唾液検査(唾液量、細菌培養)

無味無臭のガムを噛んだ後、5分間の唾液量を測定します。

唾液中のむし歯に関連する細菌の数を細菌培養(48~96時間培養)によって検査します。

4)リスクレベル判定

1~3までの検査結果をカリエスリスク評価フォームに記載したものをもとに、現状のカリエスバランスの把握とリスクレベル判定を行います。

リスクレベルはロー・ミドル・ハイ・エクストリームの4段階で判定します。

5)予防プランの提案・実践

リスクレベルに合わせた予防プランを提案、実施します。

CAMBRAの費用

費用(自由診療): 3500円(税別)

*検査・結果説明・予防プランの提案を含む費用となります。

*予防に必要な処置(フッ素塗布やシーラントなど)の実施やグッズ(洗口液やキシリトールガムなど)の購入には
 別途費用が掛かります。

BioGaia® ProDentis(プロデンティス)

当院ではむし歯・歯周病予防にスウェーデン式バクテリアセラピーをオススメしています。

『バクテリアセラピー』とは、先進のバイオテクノロジーの研究によって解明されている
すぐれた善玉菌を体内に補給し、悪玉菌の力を押さえ込んでいこうという取り組みです。

むし歯や歯周病を引き起こす細菌(悪玉菌)が口の中には多数存在しますが、そこに善玉菌である乳酸菌(L.ロイテリ菌)を送り込み、菌質を改善することで悪玉菌の働きを抑制し、むし歯や歯周病を予防します。

ProDentisはトローチタイプで、1日1回、寝る前に歯磨きをしたあと、ゆっくりと舌の上でころがしながらお召し上がりください。